ショッキングな調査結果が発表された▼国際医療福祉大学大学院の埴岡健一教授の調査結果が先日、県紙で報道され八重山(石垣市、竹富町、与那国町)で脳卒中の一つ、脳内出血の死亡率(標準化死亡比)が2008〜12年まで、男女とも全国ワーストだったことが明らかになった▼複数の市町村にまたがる2次医療圏(全国344カ所)を調査した結果、全国を100とした場合の死亡率は男性273・0、女性226・7となり、男性が2位の岩手県釜石を80ポイント以上、女性は岩手県宮古を40ポイント以上引き離してのワーストだった▼脳卒中は寒い朝などに血圧が上がって発症する人が多く、寒さが厳しく塩分摂取量の多い東北などで死亡率が高いとされてきた。なぜ南国の八重山で死亡率が高くなっているのか、理由は不明のようだが早急な解明での対策が重要だろう▼県立八重山病院は現在、2014年4月から脳神経外科医が不在の状況だが、6月から常勤医1人が配置されることになっており、治療が早いほど効果が上がる脳卒中の対応改善に向けた一歩と期待されている▼人は誰しも健康で毎日を過ごしたいと思う。あらゆる病気に言えることだが早期発見、早期治療が最も重要である。私は大丈夫という自信過剰は禁物で日ごろからの健康チェックを大切にしたい。(鬚川修)
↧