♪1月は正月で酒が飲めるぞ。こちらは、現世と後世の正月があるので2度、ごちそうと酒が楽しめる。12日の十六日祭は肌寒かったが、晴れ間がのぞいて絶好の日和だった▼お昼前、オードブルを扱う店舗には予約客の列、正午すぎには墓地がある一帯の道路は車の列ができた。日曜日とも重なり、普段は静かな墓地も大にぎわい▼家族とともに正午すぎから墓参した。まず妻方。寒いからと座布団まで用意してあった。昼休みを利用して駆けつけてくれた妻のいとこのフィアンセに「やっと会えたね」と自己紹介。今後もよろしくね▼次の実家は午後2時ごろから。姉家族らも参加できるようにといつも遅い。叔父嫁の家族らも加わる。狭い墓庭には入りきれず、門の外にも敷物を広げ、テーブルを用意した▼お供えが終わると、ごちそうを囲んでさー宴会。食べたり、飲んだり、談笑したり、と楽しいひととき。親類から初めて耳にする話もあった。子どもたちは年に1度の墓地探検に夢中。私もそうだった。今も昔も変わらない▼親戚づきあいも希薄になっていると言われる昨今。確かに会う機会は多くはない。こうした伝統行事がなくなると、どうなるのだろう。先祖たちが親族の絆をつなぎ留めている。ことしもその思いを強くした。感謝である。(比嘉盛友)
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