【那覇】県は、2013年3月の南ぬ島石垣空港開港以降続いている乗降客の増加に対応するため、石垣空港ターミナル㈱が行う国際線ターミナルビルの増改築に合わせ、エプロンの拡張を計画している。県空港課によると、現在、実施設計の入札に向けた準備を進めており、3月中に発注する予定だ。17年度内の着工、18年度末の完成、19年度の供用開始を目指す。
同課によると、現エプロン北側を約59㍍拡張し、中型機の駐機スペースを確保。今後の需要増に備え、空港の機能強化を図る。面積は実施設計で確定する。
国際線ターミナルビルの増改築は本年度の着工、18年度内の供用開始を予定する。
計画によると、現行1階建て(面積1335平方㍍)の3.3倍の広さを持つ2階建て(4461平方㍍)に増改築し、ターミナルには専用のボーディングブリッジも設ける。
1階を到着、2階を出発に分離。1階にチェックインカウンター、入国審査場、税関検査場、2階に出国審査場、待合室(233席)などを整備。1階は国内線と連結させる。
現行施設は小型機(100席程度)を対象としているが、増改築後はボーイング767、エアバス330の中型機に対応できるようになる。
現ターミナルは100席程度のチャーター便の旅客取り扱いに特化したコンパクトな施設として整備したが、運航機材の大型化に対応できず、チェックインロビーや搭乗待合室、出入国検査場が手狭となっている。
石垣空港の乗降客数は国内外からの好調な入域観光を背景に増加しており、16年は開港年の206万9026人から15.4%増の244万6034人となった。