(株)ユニマットプレシャス(髙橋洋二代表取締役)=東京都港区=が前勢岳北方で計画するゴルフ場付きリゾート「石垣リゾート&コミュニティ計画」(仮称)の概要が19日までに分かった。計画対象範囲は一部市有地を含む119.74㌶。18ホールのゴルフ場のほか、11階建てホテル1戸(1戸1階当たり床面積2699平方㍍)、1階建てヴィラ36戸(同207平方㍍、)、2階建てプールヴィラ52戸(同440平方㍍)、レストラン1戸(同1182平方㍍)、クラブハウス1戸(同2924平方㍍)などの各施設を計画。施設の延べ床面積は12万2602平方㍍に及ぶ。
同社は現在、環境アセスの手続きを進めており、アセス実施の前段となる計画段階環境配慮書を県環境影響評価条例に基づき作成、1月10日から石垣市役所2階市政情報センターで縦覧手続きを行っている。
配慮書によると、ゴルフ場の配置は、計画地の南側にある前勢岳の斜面部では森林の伐採量が多くなることが予想されるため、自然環境への配慮から斜面部の範囲外に設定。さらに計画地の北側には、国指定鳥獣保護区特別保護区でラムサール条約の登録湿地となっている名蔵アンパルがあり、周辺にも鳥獣保護区が存在するため、「鳥獣への影響を軽減する観点からこの範囲からは可能な限り離れた位置」にするとしている。
同社は、石垣島ゴルフクラブが2006年に閉鎖されたことを受け、2007年から土地を購入してゴルフ場建設を計画してきたが、リーマンショックなどの影響で一時中断。15年3月に八重山ゴルフ協会や地元経済団体から要請を受け、同年10月20日、石垣市内で経済5団体の代表らとともに記者会見し、2019年の開業を目指すと発表した。
今回の計画について同社は▽石垣島内で唯一のロングホールのゴルフ場として、島内の利用者を呼び込む▽宿泊施設などを備えた集客力のある本格的なゴルフ場として、増加が見込まれる観光客のリピーターを生み出す—ことなどを目的に建設するとしている。
配慮書は同社ホームページでも掲載されており、各種工事の概要と環境対策などが示されている。縦覧期間は2月17日まで。期間中、意見を提出することができる。