来年4月から入園申込者が5人未満の幼稚園は休園とする方針を決めている石垣市教育委員会は22日夜、川原小学校体育館で入園申込者が4人となっているかわはら幼稚園の保護者や地域住民を対象に説明会を開いた。一時預かり事業の説明も行われた。参加者からは「教育委員、教育長、市長にも顔をみせてほしかった」「わびはいらないからしっかり対応してほしい」など反発の声が相次いだ。
市立幼稚園管理規則の改正について男性住民が「変更はできないのか」と質問。大得英信教育部長は「変更の可能性がない訳ではない。教育委員に報告し、『延ばした方がいい』ということになれば、さらなる改正はできないことはない」と回答した。
「原則5人定員ということにして、3年連続定員割れの状態が続けば、休園にするという方向に持っていけないか」と提案する住民もいた。
同園の卒園者で、娘の入園希望も検討しているという大嶺剛二さん(37)は「決定権者の教育委員は来ないのか。来るものと思っていたので、むかついている。ちゃんと向き合ってほしい」と不満を漏らした。
三和公民館の上原雅秋館長(66)は「教育委員の皆さんが小さな地域の出身だったら、地域にとっての幼稚園や学校の大切さはよく分かると思う。1人でも存続させてほしい」と要望した。
一時預かり事業については、市福祉部の宮良亜子部長が「保育を担う人材確保に苦慮しているのが現状。希望者が5人未満の園は近隣園での合同保育を考えており、ご理解をいただきたい」と説明した。同園の希望者は現在、2人となっている。