石垣市障がい者自立支援協議会こども部会(矢崎真一部会長、委員3人)は22日午前、市健康福祉センターで会合を開き、障がい児が入浴や食事等のサービスを受けながら短期入所できる施設について意見を交わした。市内にはなく、県内で3カ所しかない施設で、事務局の市障がい福祉課は、同様のサービスが提供できるよう制度設計を行う考えを示した。来年2月に予定されている同協議会で審議して県自立支援協議会にも支援を求めていく方針だ。
同部会では、委員以外にも障がい児を持つ保護者の代表や福祉施設の担当者らが同席。法事等で一時的に島を離れる保護者が障がい児を預ける施設がなく、教育施設の利用も難しい現状があることが報告された。
車いすの障がい児の入浴は建物の造りにも制約され、ヘルパーの利用も難しいことから、保護者代表からは「石垣に施設がなく、切羽詰まっている状況。急いでほしい」などと強い要望があった。委員や同課も理解を示し、課題解決に向けて取り組んでいく方針を確認した。
他にも障がい児が利用できる医療型入所施設や車いすでも利用できるホームグループについても意見を交わし、八重山全体の課題として県に支援を求めていくこととした。
また、市による発達支援関係会議の進捗(しんちょく)状況などの説明があった。