23日に告示される石垣市長選(3月2日投開票)は21日夜、立候補を予定している現職の中山義隆氏(46)=自民・公明推薦=、前職の大浜長照氏(66)の両陣営が総決起大会を開き、それぞれ市議補選に出馬する東内原とも子氏(57)、崎枝純夫氏(58)とのダブル当選に向け、支持拡大を図るよう支援を求めた。大会には、会場からあふれるほどの支持者が集まり、23日から始まる選挙運動に勢いをつけた。
大浜後援会は午後7時からホテル日航八重山で総決起大会を行った。大浜氏は「4年間、市長を辞めている間に市長はどんなことをする仕事か、痛切に気がついた。今回は新空港の難題が片付き、市民の皆さんの生の声を生かす石垣市をつくりたい」と支持を訴えた。
黄色のはちまきに、のぼり旗を先頭に両予定候補者が入場した後、後援会共同代表の入嵩西整氏は「私たちは党派を超え、組織、イデオロギーも超えて石垣島のアイデンティティーの底力を示すためにも、市民党的な立場で運動を展開している」と主催者あいさつ。
平良朝敬かりゆしグループCEO、奥平一夫県議会県民ネット代表と赤嶺昇氏、高嶺善伸選対本部長の激励に続き、市議補選の崎枝氏が「1カ月ほど前は、この場にいることが想像できなかった。私が出馬したのは大浜長照さんを市長にしたいから。石垣市に信頼と誇りを取り戻したいというただ一点だ」と訴えた。
玻名城哲夫(同窓生)、島村和枝(医療)、吉本多香子(母親)、高嶺英康(農業)、仲底傑(青年)氏らが「大浜さんを当選させ、新しい八重山病院づくりにハード・ソフト面で存分に力を発揮してもらおう」「命を大切にする人、命を守ってくれる人を応援したい。大浜さんに明るい希望の光を感じている」とそれぞれの立場から連帯のあいさつを行った後、屋比久流八重山拳法の演武も行われた。
マイクを握った大浜氏は「市民議会を年に4回開催し、皆さんの本当の声をじかに聞いていきたい。それを政策として予算をつけ、必ず実行していく。私はすぐやる。本当にすぐやる」と述べ、保育料低減や中学校給食費の無料化、不法投棄対策、高齢者を対象にした予防接種無料化、介護体制・施設の充実など公約を紹介した。
平和問題については「この島に基地は似つかわしくない。基地があっても経済は豊かにならず、ないほうが豊かになる。名護市民は魂をお金で売らない市長を立派に選び、市民の良識を示した」と名護市長選にも触れ、「石垣市民の良識を示すために石垣市が再び明るい日が始まる第一歩にしよう」と訴えた。
最後は、後上里厚司青年部長の音頭で「団結頑張ろう」を繰り返した。