昨年1年間に八重山署に落とし物として届けられた拾得物は6883件あり、現金は総額804万9423円に上ることが20日、同署への取材で分かった。
拾得物のうち、物品727件、現金597万110円が持ち主に返還された。また、警察に届けられて半年が経過しても持ち主が見つからなかった物品206件、現金97万50円は届けた人に返還された。
拾得物の多くは衣類や本などだが、中には犬や猫、ヤギ、イグアナなどの動物も届けられている。
持ち主が現れない物品は競売に掛けられ、使えないものは廃棄処分。現金は県の収入となる。
19日には、石垣市内に住む男性が市公設市場付近で現金4万円の入った封筒を落としたが、地元の30代女性が大川交番に届けたところ、現金が無事に持ち主の男性に戻った。
男性は「名前を名乗らず、落とし主が困っていることを察し、交番に速やかに届けた女性の親切な行為に感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
ちなみに、2012年の拾得物は5259件あり、うち現金は591万1028円だった。