石垣市(中山義隆市長)は7月31日、大阪府泉佐野市(千代松大耕市長、人口10万人)と、互いの特産品を広く発信することを目的に特産品相互取り扱い協定を締結した。石垣市が自治体間と同種の協定を結ぶのは初めて。両市長は同日、石垣市役所庁議室で協定書に調印し、「互いの特産品の宣伝と販路拡大に寄与できる」と期待した。
千代松市長とは全国青年市長会のメンバーとして交流があり、今回の協定は千代松市長の打診を受けて実現。両市は、関西国際空港と南ぬ島石垣空港が直行便でつながっている縁もある。
泉佐野市には水ナス、泉州タオル、泉州野菜のピクルスなどの特産品がある。両市は今後、特産品フェアやイベントでのPR、ふるさと納税の返礼品などで互いの特産品を取り扱うことを検討する。
泉佐野市は、駅周辺に予定している観光案内所で石垣市の特産品や観光パンフレットを置くなどしてPRする予定。一方、中山市長は「泉佐野市の野菜を置けないか、ファーマーズにも声をかけてみたい」としている。
調印式で中山市長は「泉佐野市とは直行便でつながっており、協定をきっかけに人、物の交流を深めたい」、千代松市長は「全国的にも知名度の高い石垣市と協定を結べるのは光栄。泉佐野市は外国人の年間宿泊者数が全国7位となっており、海外にも石垣島をPRしたい」と話した。