31日の四カ字豊年祭ムラプールで使用される大綱をつくる作業が23日、真乙姥(まいつば)御嶽で始まった。新川5町内(入嵩西清和会長)の人たちが「ハイ、ハイ」と息を合わせて「綱かき」を行った。
例年、オンプールの2日前に作業を開始するが、平日に当たると参加者が少なくなることから、ことしから土日に変更。中学生9人を含む約30人が集まった。
事前に確保した稲ワラは7000平方㍍分。この日で45㍍以上の小綱8本つくり、24日に4本ずつ束ねて大綱に仕上げる「綱まかし」を行い、雄綱と雌綱をつくる。綱を結合する耳の部分を補強する材料にカズラを復活させる。これまではロープを使用していた。
新川字会で祭事を担当する入嵩西純副会長は「土日の綱かきについては、長老や歴代会長に聞いたところ、オンプールの前日に綱を置いて準備ができれば問題がないということだった。土日だと中高生も参加できるので、伝統行事に触れることができる」と話した。
中学生は、ガジュマルの枝に掛けた綱を引っ張る役目を担い、初めて参加したという畑瀬蘭丸君(石垣中1年)は「かなりきついが、綱引きに使われれば、俺も頑張ったんだなと思える。大綱引きに参加して引っ張ってみたい」と笑顔をみせた。