ことしも郡内の児童生徒の活躍が目覚ましい。先日、カザフスタンで開かれた空手のジュニア世界選手権大会に日本代表として初出場した前田島光里さん(八重高2年)が、3位入賞を果たした▼県高校野球では八重山商工が、ベスト8で敗れはしたものの、優勝した嘉手納と延長11回の接戦を展開。郡民に3度目の甲子園出場の期待を抱かせた▼今後も石垣第二中野球部や学童野球の真喜良サンウエーブ、八商工郷土芸能部、明石小自転車クラブなど全国大会出場がめじろ押しだ。22日から始まる県中体連でも数多くの選手が九州、全国大会出場の切符を手にすることを期待したい▼離島ゆえに必ず付いて回るのが経済的な負担。石垣市教育委員会は一括交付金を活用し、渡航費として児童生徒1人、1回当たり県内8000円、県外2万1000円を上限に補助している▼前年度は延べ4294人(うち県外347人)に総額3820万円が補助され、本年度は2年前の実績に基づき補助対象4300人、3890万円を予算化している▼だが、市教委によると毎年のように予算切れで補助できない者がおり、人数の増加に予算が対応できていない部分があるという。離島の経済的なハンディを軽減するため、的確な人数把握と十分な予算確保が求められそうだ。(下野宏一)
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