石垣市教育委員会は10日午後、市立小中学校校長研修会を開き、秋田大学教育文化学部教授で同大学付属小学校の浦野弘校長が「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」のテーマで講話した。
浦野校長はこの日、平真小と新川小を見学したと述べ、写真で気付いた点を紹介しながら、教育目標の具現化や校長として求められることなどについて助言した。
学校教育目標について浦野校長は「お題目になってしまっていないか」と問いかけ、「具現化し、生かすのが私たちの役目。授業でも目的を焦点化し、分かりやすくする工夫が大事」と強調。
校長に求められることとして浦野校長は▽けん引力▽一貫性▽全教員の方向性を一致させる|などを挙げ、「教師の実践力が学力向上につながる。全体を見て的確に指示することも校長の役目」などとアドバイスした。
講話に先立ち、市教委学校指導課の大浜用四郎指導主事が、先月21日に起きた市内中学校の暴行事件について説明し、再発防止に向けた取り組みの実践を呼びかけた。