6月の県議選に続き、7月10日に参院選が終わった。だが、新聞やテレビでは首都東京で舛添要一氏の辞職に伴い14日告示される都知事選に向けた候補者をめぐる混迷が連日、報道され、選挙への関心が高まりそうだ▼一方、ことし8月23日に告示される竹富町長選は、現職の川満栄長氏が早々と3選出馬を表明する中、野党が対抗馬擁立に難航している。議員や元校長、一般人などうわさは飛び交っているが、各島の思惑などもあり、13日までに一本化できずにいるのが現状のようだ▼複数の野党議員によると、今週中には一本化し、当事者から出馬への承諾を取り付けたいという。野党の難航で、有権者の間で「無投票」もささやかれ始めていただけに、告示まで1カ月半を切り、与野党の候補者が出そろいそうな雰囲気だ▼竹富町最大の懸案事項、庁舎移転は、先の新庁舎建設位置を問う住民投票で西表島大原が多数を占め、その道筋は示された▼だが、庁舎移転の手順や手法などをめぐり、町議会野党が反発し、議会で2度にわたり新庁舎建設関連費が否決されるなど、混迷を深めている▼今町長選で、住民投票の結果を踏まえ、何を争点として選挙戦が展開されるのだろうか。野党は誰を擁立するのだろうか。郡内のことし最後の選挙戦の行方が注目される。(下野宏一)
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