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Channel: 八重山毎日新聞社
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何年か前、本島北部の伊江島を旅したことが…

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 何年か前、本島北部の伊江島を旅したことがある。同級生の娘さんが島に嫁ぎ民宿を営んでいるということから、何人かで連れ立って訪ねた。本部港から大型高速フェリーでわずか30分の快適な旅だった▼伊江村役場によると同フェリーは、村が616㌧、旅客350人乗りと975㌧、626人乗りの2隻を所有し直営で運営しているが、開業以来赤字はないという▼そこで今の欠航が多い波照間航路を見て思うのが、同航路も民間任せでなく、竹富町が直営あるいは安栄観光と共同運営などで関与すべきではないかということだ▼海路しかない波照間は、夏場も冬場も観光客が安心して島に渡れないなど欠航が多く、輸送機能は不安定だ。その上、ことしは貨物運賃が黒糖出荷は最大3倍もアップし、島の暮らしや観光、農業などの各面に大きなダメージになっている▼本島周辺の離島はほとんどが村営だ。波照間も現状でよいのか竹富町として対応があるべきだ。島の浮沈に直結する波照間航路は今回の貨物運賃上げなど、1社独占ゆえの弊害も少なくない▼島が発展するには、大型船で欠航を少なくするなど航路の安定化が必要。今は航空機も国や県が買ってやる時代だ。竹富町が運営に関与することで大型の高速船導入も支援があり、航路も安定化が望めるはずだ。(上地義男)


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