石垣市内で第1号店のコンビニエンスストアとして1987年12月にオープンし、コンビニ進出の先駆けとなったココストア美崎店が10日、閉店した。県内でも4番目のコンビニで、唯一現存する店舗。開店以降、繁華街を照らし続けた店舗は利用者から惜しまれつつ、28年6カ月の歴史に幕を閉じた。
美崎店を経営する(株)仲間商店(仲間重昭代表取締役)の仲間重治会長(当時代表取締役)が時代の流れをいち早くとらえ、同業者らと出店を模索。同業者が開店させた後、ほどなくして仲間商店が事業を引き継ぎ、本格的にコンビニ経営に乗り出した。
当初は「ホットスパー」の店名で、「ホッパー」の愛称で親しまれた。2008年3月にココストアに店名を変更した。
コンピューターでの商品管理、コンビニ独自の接客など、旧来の商店経営とは違ったスタイル。仲間会長は「接客や端末操作など教育システムがなかったので苦労した」と振り返り、
「当時は景気がよくて美崎町は活気があった。これも時代の流れだが、長くやってきたのでやっぱり寂しい」と閉店を惜しむ。
仲間代表は「長期にわたってご愛顧いただき感謝に堪えない。24時間営業で周囲を明るく照らしていた。美崎町の防犯面にも貢献できたかと思っている」と話した。