宮良小学校(小浜美佐子校長、児童118人)の恒例行事「親子キビ刈り・黒糖づくり」が9日午前、同校で行われた。5年生を中心に全学年の児童や保護者、地域住民など総勢約300人が参加し、サトウキビの収穫から圧搾、黒糖製造までを体験した。
八重山の基幹産業について学ぶとともに、勤労の大切さや力を合わせて働く喜びを知ることが目的。今回で34回目。宮良川の川下りとともに同校の二大行事となっている。
この日は5年生が4年生のときに植えたサトウキビを親子で刈り取り、しぼり汁を煮詰める作業を体験した。
午前10時すぎには黒糖が煮詰まり、校庭に甘い香りが立ちこめた。
西原夕稀さん(5年)はできたての黒糖に「熱いけど、頑張って育てたのでおいしく食べたい」と笑顔をみせていた。小浜校長は「地域に根ざした伝統行事になっており、地域の人々の協力が欠かせない」と話していた。