【与那国】祖納地区の小、中学生と幼稚園、隣接する町立保育園児が合同でこのほど、教諭、消防団員らとともに津波に対する避難訓練を行い、安全に避難できるように避難経路を確認し合った。190人余が参加した。
訓練は、朝の授業中に近海で地震が発生したとの想定で実施され、子どもたちは机の下にもぐるなどの初期行動後、指定された場所に集合、急いで高台の避難場所に避難した。避難の途中、小学生は高学年が低学年の手を引き、中学生は保育園児を抱きかかえるなどして避難を助けた。
避難完了までに要した時間は10分弱と津波の到達予想時間の14分より早く、教諭らは「全員が予想以上に早く行動できた」と評価した。同訓練は東日本大震災を教訓に行われているもので学校、園は事前の指導を強化している。(田頭政英通信員)