【西表】「さわやかに西表島の大自然を走ろう」をテーマにした第21回竹富町やまねこマラソン大会(町体育協会主催)が9日午後、上原小学校を発着点に23、10、3㌔の3コースで行われた。レースの結果、23㌔男子は王滝将弘さん(23)=石垣市=が5年ぶり2回目の優勝、同女子は國清里美さん(27)=岡山県=が初優勝を飾った。大会には1344人が出場し、1308人が完走。完走率は97・3%だった。
開会式では川満栄長町長、中山義隆市長、町観光大使の江戸家猫八さんのあいさつの後、北海道から参加した皆川美穂子さんと地元白浜在住の大浜一将さんが「西表島のサトウキビのように力いっぱい走る」と選手宣誓。
23㌔は猫八さんがスターターを務め12時40分に号砲。10分間隔で10㌔、3㌔がスタートした。参加者は西表島の海や川など大自然を満喫しつつ、マイペースでゴールを目指した。
中には着ぐるみで出場。沿道の住民に手を振りながらマラソンを楽しむ人やベビーカーを押してゴールを目指す人も。エイドステーションでは、ボランティアと参加者が記念撮影をする姿もあった。
この日は時折、小雨が降る曇り空で、正午現在の気温は19度と絶好のマラソン日和。コース沿いでは大勢の住民や子どもたちがドラや太鼓を打ち鳴らして声援を送った。
大会終了後は、中野わいわいホールで「ふれあいパーティー」が開かれ、恒例となったサバニの刺し盛が振る舞われたほか、地元フラダンスサークル「リノレオ」がダンスを披露するなど、参加者はレースの疲れを癒やしつつ、にぎやかに交流を深めた。