第31回八重山盆栽展(主催・日本盆栽協会八重山支部、八重山毎日新聞社)が28日から2日間の日程で、石垣市民会館展示ホールで開幕した。会場には同支部の会員が丹精を込めて育てたハマシタンやアデク、ガジュマルなど10樹種、計26点が展示され、大勢の盆栽ファンや市民がその奥深さに見入った。
オープニングセレモニーでは審査を行った本社の黒島安隆社長が「技術的に非常に素晴らしかった。盆栽をしたいと思っている人はかなりいると思う。会員の増大に取り組み、後継者をつくっていただきたい」とあいさつ。黒島社長、同支部の東大濵賢哲支部長、新城弘志審査委員長、金賞を受賞した立津常雄さん(66)がテープカットを行った。
表彰式で新城委員長は「作品のレベルが上がっており、全体的に紙一重だった。日ごろから肥培管理をし、いいものを目指していただきたい」と講評。
引き続き新城委員長と受賞者たちが会場を回り、個々の作品の良さや改善点などを聞いた。入賞者のうち銅賞以上の5点は12月中旬にうるま市石川屋内運動場で開かれる県盆栽連合展に出品される。
金賞の立津さんは、これまでに石垣島まつりで実行委員会長賞、県盆栽連合展や全沖縄盆栽展で銅賞などを受賞。「無駄な針金はかけないのがモットー。その点が金賞につながったと思う」と喜び、自身も含めた県盆栽連合展出品者に「肥培管理をしっかりして、いい成績を残せるようにお互い頑張ろう」と呼びかけた。
同展には、ことしの全沖縄盆栽展で金賞を受賞した豊里健さん(58)=恩納村=も訪れ、「八重山が本場のハマシタンは迫力があり、素晴らしい。本島の盆栽にはない味がある」などと感想を語った。