きょうから毎日が投票日。県議選の期日前投票が始まった。石垣市区の3候補の陣営は「毎日が勝負だ」とげきを飛ばし、期日前投票に運動の力点を置く▼期日前投票制度は2003年の公職選挙法の改正で要件が緩和され、面倒な手続きもなく簡単に投票ができるようになった。投票所入場券がなくても免許証など身分を証明するものがあれば可能だ▼2012年の前回県議選で石垣市区は、全投票者の20.77%が期日前を利用した。このうち石垣市の期日前投票率は投票率64.28%の22.23%を占めた。10人のうち約3.5人が期日前に1票を投じたことになる▼期日前投票制度の開始に伴って各陣営の戦術も変わってきた。総決起集会を早めに開催して支持者を鼓舞し、期日前に投票をしてもらい、周囲にも呼び掛けてもらおうというスタイルにである。いわゆる囲い込み。「自宅から投票所まで運ぶのが仕事」と“運び屋”を自認する運動員もいる▼ただ、もともと有権者にとって選挙運動期間中は、候補者の人物なり政策なりを見比べるのが本来のあり方。何が起きるか分からない。気が変わることだってあるだろう▼一票を託す候補者をまだ決めていない人や少しでも迷いのある人は、あせってはいけない。投票日は6月5日。まだまだ時間はある。(比嘉盛友)
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