【竹富】竹富公民館(上勢頭篤館長)は22、23日に作物の出穂を願う「四月大願い」(シガツフーニンガイ)を執り行い、神司が御嶽で夜ごもりをして神前に祈りをささげた。
また、公民館執行部と有志9人が22日午後6時から西塘御嶽、清明御嶽、幸本御嶽の順に回り、祭りの成功を祈願。翌23日午前6時には、彌勒神前で礼拝した後、島内の22カ所の御嶽で参拝。時折、小雨が降ったが、午後1時ごろ、無事に祭祀(さいし)を終えた。
ことし、初めて祭事部に参加した内盛正亀さんと上勢頭立人さんは、「生まれ育った島だが、祭りに関しては知らないことも多い。一年を通して学んでいきたい」と語った。
現在、同公民館の祭事は年間16回。昭和24年の祭政分離までは年に25回の祭事が行われており、昔は本当に大変だったと島の古老は伝えている。
(三浦彰徳通信員)