市教育委員会主催の石垣市新春凧あげ大会への苦情が寄せられた。「こちらは長い審査にいらだち、喉も渇き、昼食抜きで待っているのに、関係者がテントの下でのんきに弁当を食べているのはいかがなものか」と▼あれっ、飲み水は本部テント前で、ご自由にどうぞと案内されていたはず。弁当も大会が午後までという前提のもとに用意され、参加者も弁当持参がほとんどと理解していただけに、指摘のように当日のんきに弁当を食べた身は困ってしまった。車座になり、ごちそうや飲み物を広げている家族もいたのでこの声には戸惑った▼あらためて、こんな伝統ある大会といえども、事前に何度も広報に徹しないと、ことに初めて参加される方には誤解されかねないと思った▼最低限の情報として開会、閉会の時間。表彰式の目安時間。午後までの大会なら弁当を、湯茶の接待がなければ水筒持参なども呼びかけたい▼中でも表彰式までの待ち時間の長さは毎回悩みの種、主管の八重山凧愛好会でも、その間を子どもたちにはシャクシメーからのお菓子落としなどの凧遊びで対応しているが、いまだ同伴の大人は時間、時間とかまびすしい▼しかし、遊びの本質は時間を忘れてしまうほどの楽しさ。時間に追われる現代っ子は、勉強も遊びも半端になっていないかな。(仲間清隆)
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