石垣市内で最大21店舗を展開してきた㈱ココストアは、昨年12月に㈱ファミリーマートとの合併によるコンビニ業界の再編に伴い、8店舗を6月10日までに閉店させることが分かった。ココストアはファミマ進出以降、すでに店舗経営者側との契約満了などで3店舗を閉店。今回の閉店を含め10店舗にまで縮小する見通しだ。市内のココストア経営者は「店舗閉店は今後も続く。ファミマへ看板替えする店舗もあると聞いている」と話すなど、コンビニ業界は新たな局面を迎えている。
市内のココストア経営者によると、大浜店、平真小学校前店、登野城店、大川店、NTT前店、エメラルドアイル店、新川東店の7店舗が今月30日に、美崎店が6月10日にそれぞれ閉店する。各店舗では閉店を知らせる張り紙を店舗入り口などに掲示して利用客への周知を始めている。
ココストアとファミマを合わせた市内のコンビニ店舗数は32店舗あったが、ココストアの閉店で21店舗になる見通し。昨年12月から県内のココストア店舗のブランド転換を進めている㈱沖縄ファミリーマート(本社・那覇市、大城健一代表取締役社長)は、約1年かけて看板替えや店舗縮小を行う方針を示している。
一方、ココストア経営者は従業員の雇用を懸念。経営者の一人は「1店舗で約10人が雇用され、8店舗閉店で最大約80人が職を失うことになる」と指摘する。
閉店店舗で勤務する男性スタッフは「別の店舗に従業員を異動させる店舗もあるが、働き口が縮小されるので余剰人員は職を失う」と不安げ。
別の経営者は「島内にコンビニが30店舗以上、存在するのが過剰だった。今回の閉店で市内のコンビニはココストアが最大で展開していた21店舗に戻ることになる」と話している。