4月から村の団体役員を務めている。大きな行事がないので楽だよと前任者からバトンを渡された▼計画は確かに年に数回の全体行事が主。後はそれらの準備のための役員会と村の入り口にある公園の定期清掃。これだけの活動ならと安心していたら公園清掃で課題が▼清掃は会員総出でやるものだと思っていたら役員だけの仕事になっているとの由。近くの通り沿いの花壇管理をまかされている他の団体も、役員のみの活動。役員のなり手がいないとこぼしていたその団体の会長のぼやき理由がそれとなく理解できた▼島は雑草の勢いが強く公園清掃も草の刈り取りで手いっぱい、雑木、草の根を残してしまうのですぐまた伸びてくる。やはり、平素の草ぼうぼうの状況を打開するには多くの人出で根を除去する地道な作業を呼び掛けなくてはと思う▼かつて地域の美化はヤーヌマール(家の周り)からを提唱した八重山支庁長が本島から赴任してきた。當山善堂氏がそのひと。率先垂範、勤め先の周辺のみならず住まいのある産業道路沿いの清掃も実践した。ただ彼が本島へ戻ったら職場も通りも元の木阿弥、その後高校生が造成した庭園も荒れて痛ましい▼観光の島は基地整備に力を注ぐより足元の自然景観をどう保全するかだ。春の大掃除が始まっている。(仲間清隆)
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