竹富町の2016年度「インドクジャク駆除事業」が、4月中旬から黒島と小浜島で探査犬4頭を導入してスタートし、9日までに両地区で卵240個余を駆除した。昨年は22日間で333個を駆除している。町自然環境課によると、探査犬を1頭増やし、昨年の駆除データを活用したことで順調に駆除が進んでいるという。町では引き続き10日から黒島、22日から小浜で駆除作業を行う。
同課の新盛勝一課長は「駆除事業の実施でクジャクの目撃は減ったが、まだ根絶には至っていない」と述べ、関係機関や地域の協力を得て早期撲滅を図り、世界自然遺産登録に向けて国立公園内の生物多様性を保全していく考えを示した。
駆除事業の委託を受けている㈱南西環境研究所は「探査犬を増やすことで広範囲の駆除が可能となり、産卵個体などが減少するなかでも一定の成果が上がっていると考えられる」と説明した。