石垣島の針路と八重山の未来を左右するかも知れない大切な選挙である6月5日投開票の県議選が目の前に迫ってきた▼定数2の石垣市区には、無所属新人で元市職員の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産 推薦=、同新人で前市議の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=、現職で自民公認の砂川利勝氏(52)の3氏が立候補を予定している▼3氏は先日、八重山青年会議所が主催した公開討論会に臨み、離島振興策でそれぞれが政策を強調したほか、注目を集めている防衛省が進める石垣島への自衛隊配備計画をめぐっては反対と推進の立場を明確にした▼前津氏は「自衛隊基地を許すと際限なく広がる可能性がある。景観を守るためにも反対。住民がアメリカの戦争に巻き込まれる可能性がある」と持論を展開。次呂久氏は「平和で自然豊かな石垣島に建設することが問題。標的になる可能性もある。住民と観光客を不安に陥れる配備には反対」との立場を貫いた▼これに対し砂川氏は「住民の生命と財産を守るためにも最小限の自衛隊は必要だ。防衛省は住民の理解を得てしっかりと進めてもらいたい」と賛成した▼八重山から「この人なら」と県政の場に送り出すのにふさわしい人物はだれか。広い視野で八重山のあるべき姿を眺め、未来を選ぶ機会にしたい。(鬚川修)
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