料理や洗濯、スポーツに一生懸命頑張るお母さんは子どもたちにとって自慢の存在▼市内マックスバリュ4店舗には「素敵なお母さんの図画コンクール」の作品が展示され、仕事や家事、子育てに追われる今どきの母親たちの一面が画用紙いっぱいに描かれている▼絵を見ていると、いろんな母親像があるんだなと表情の捉え方に感心するとともに、笑顔の多さに心が和み「母親は太陽」という言葉を思い出した▼母の日に合わせた興味深いランキングがあった。NGO団体が行っている「お母さんに優しい国」というもので1位はノルウェー、最下位はソマリア、日本は179カ国中32位と、いまひとつ優しさが足りない国のよう▼妊娠や出産で母親が命を落とすリスクの低さで14位、5歳未満の死亡率の低さが6位と母子の健康状態では順位は高いが、女性議員の割合が北欧各国の4割に比べ約1割、下位のアフリカ諸国と同程度、インドや韓国より低い140位でこれが総合順位を落とす要因になっているという▼八重山は県内でも高出生率。待機児童など保育行政の貧困、シングルマザーも多いし安心して子どもを産み育てられるかと心配になる。これまでは親族や地域に支えられてきたが、核家族化やコミュニティーが薄れている現在、母親目線の支援策がもっと必要だと思う。(辻本順子)
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