5月1日は労働者の祭典「メーデー」。八重山では第87回メーデー八重山地区大会(同実行委員会主催)が1日午後、大川公民館駐車場で開かれ、集まった労働者約150人(主催者発表)が働く者の「底上げ、底支え、格差是正」の実現を訴えた。大会の最後には参加者全員で拳を突き上げ、「ガンバロー三唱」で気勢を上げた。
堅調な国内外インバウンドで県内の経済が好調を維持する一方、若年者雇用の拡大や非正規労働者の正規社員登用制度の確立、低所得と子どもの貧困問題が浮き彫りとなっている。
これを背景にメーデー宣言と特別決議には▽経済の好循環による雇用の安定と質の向上▽子育て、医療などの社会的セーフティーネットの拡大▽若者が希望を持てる地域環境の創出-などを盛り込んだ。
また、「支え合い助け合う心をひとつに力を合わせ、暮らしの底上げを実現しよう!」のスローガンも採択した。
式典で川本正樹実行委員長は「暮らしの底上げに向けて、職場や家庭、地域でうねりを巻き起こし、働くことを軸とする安心な社会を求めよう」とあいさつ。連帯のあいさつで連合沖縄の山本隆司副会長は「子どもの貧困は保護者の所得を相対的に引き上げないといけない」と訴えた。
来賓祝辞で、武田智八重山事務所所長、高嶺善伸県議会議員が登壇した。