「涼風(ぴらかじ)ぬ布(ぬぬ)」をテーマにした石垣市織物事業協同組合(平良佳子理事長、組合員74人)の第24回組合展が4月30日、石垣市民会館展示ホールで始まり、訪れた市民が八重山上布やミンサーの奥深さに触れている。1日まで。
同組合が昨年、市特産品振興センターの助成を受けて開発した「うつぱい取っ手」(同展特別価格税込み1800円)をはじめ、昨年度の苧麻(ブー)績みとミンサー講習会の修了生の作品、八重山上布の着尺、タペストリー、のれん、ミンサーの帯など約500点を展示。修了生の作品以外は販売もしている。
ミンサーのコースターと八重山上布のしおりを体験できるコーナーもあり、コースター作りに初挑戦した宮良京子さん=石垣市石垣=は「手と足の使い方のバランスや、糸の引っ張り具合、力加減などが難しかった。なかなかする機会がないのでいい経験になった。大切に使いたい」と感想。
平良理事長は「母の日を前にプレゼント用の小物もそろえている。たくさんの布に会いに来てほしい」と呼び掛けている。
1日は午前10時から午後5時30分。コースターとしおり作り体験は料金が500円で随時開催。ブー績み体験は無料で午後3時から行う。