JA石垣牛肥育部会(仲大盛吉幸部会長)の第23回枝肉共励会が22日午前、㈱八重山食肉センターで開かれ、出品された15頭の審査の結果、最優秀賞に比嘉豊さん(49)=名蔵=の枝肉が選ばれた。優秀賞はサンニ産業、優良賞は新里朋矢さんが獲得した。15頭の格付けは2頭が5等級、4等級が9頭と、上物率が7割を超えた。3等級と2等級は各2頭だった。
セリでの販売総額(税抜き)は2327万7020円で、1頭あたりの平均価格は155万1801円。最高額は比嘉さんの204万3340円。1キロ当たりの平均単価は3187円で最高は3770円だった。
2013年11月以来、2度目の最優秀賞に選ばれた比嘉さんは「とても光栄。昨年は相次ぐ台風や気温の変化が激しかったので、牛にストレスを与えないように心掛け清潔な状態を保った。その結果が最優秀賞につながったと思う。今後も石垣牛の質の向上に取り組みたい」と話した。
比嘉さんの出品牛は去勢で、父親が安福久、母の父が平茂勝、祖母の父が紋次郎。出荷月齢28カ月。枝肉成績は枝量が542㌔、ロース面積71平方㌢、バラの厚さ9.2㌢、皮下脂肪2・7㌢、歩留基準75.6%、霜降り度を示すBMSは9、肉の色を示すBCSは4。光沢は、しまり、きめともに5の成績で格付けはA—5。
日本食肉格付協会九州支所の福留一広支所長が審査講評し「枝肉重量が全国平均を超えてきたことを評価したい。皮下脂肪が少し厚めになっている」として、各段階の肥育の改善を促した。
セリの前に行われたセレモニーには中山義隆市長も出席し、祝辞を述べた。