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西表石垣国立公園を拡張 平久保サガリバナ群落編入

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西表島に生息するイリオモテヤマネコ。同島はほぼ全域が国立公園となる(環境省提供)

 平久保半島のサガリバナ群落地の編入と西表島のほぼ全域への拡張を柱とする環境省の西表石垣国立公園の変更は15日、官報で告示され、正式決定する。公園区域は陸域で現行2万1958㌶の約1.9倍に当たる4万653㌶、海域で同6万9718㌶の約1.2倍の8万1497㌶にそれぞれ広げる。同省は15日に西表島で、5月21日に石垣島で記念行事を行う予定だ。

 今回の拡張では、約10年前から存在が知られるようになった久宇良と平久保のサガリバナ大群落地を編入する。大群落は石垣島と西表島にしか分布しておらず、全国的にも貴重。同省は「自然環境を守るとともに、今後は魅力的な観光資源として保護と適切な利用の取り組みがなされることを期待する」としている。

 西表島での拡張は、イリオモテヤマネコに代表される西表島特有の生態系や自然景観を保全強化するとともに、来島者の増加で一部地域の過剰利用に伴う自然環境の改変に対応し、世界自然遺産登録に向けた保護担保措置とするのが狙い。古見岳や崎山半島を含むほぼ全域が公園区域となる。

 石垣島、西表島の陸域公園面積はそれぞれ現行7025㌶から7121㌶、同1万4933㌶から3万3532㌶に広がる。

 海域の拡張は主に西表周辺。現行6万9718㌶から8万1497㌶になる。多種多様で良好なサンゴ群集が広がる海域としてヨナラ水道や鳩間バラス・宇那利崎まで拡張し、外離島を追加する。マングローブ林や海浜、干潟など多様な自然環境をもつユツン川や大見謝川も新たに編入する。多様な底生生物を育む干潟はイリオモテヤマネコの生息環境としても重要という。


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