琉球エアーコミューター(RAC)の新機材DHC―Q400CC(カーゴコンビ。50席)は15日から就航することが分かった。広報によると、同日から那覇→石垣→与那国→石垣→那覇の航路で運航。与那国空港では午後6時10分着、同6時35分発の最終便運航となる。8月中に2号機が投入され、与那国空港発着4往復8便のうち3往復6便が新機材での運航となる。
RACは現在、Q100(39席)4機、Q300(50席)1機の計5機で運航。16年度から17年度末にかけて5機すべてをQ400CCに順次更新する予定だ。
新機材は、座席数ではQ300と変わらないが、前後の座席の間隔が88.9㌢とQ300の81.3㌢より7.6㌢広く、ゆったりとした座席空間を確保。シートカバーは、なめらかな本革仕様となっている。
最大の特徴は貨物室の広さ。23.4立方㍍の容積があり、現行機の約2.6ー2.8倍に拡大、最大積載可能重量は2592㌔で、約2.4ー2.9倍に増える。
RACによると、貨物室の大型化により、ダイビングや釣り、サイクリングなどを目的とした観光客の誘致、地元特産品の航空輸送、離島向け生鮮品の輸送が同時に対応可能となり、「より便利な航空物流ネットワークの具現化に寄与できる」としている。
特に与那国町では、ジェット機の撤退でカジキの航空輸送に支障を来している。カジキ漁は11月ー2月にかけてピークとなるため、来期から新機材の威力が発揮されるものとみられる。