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Channel: 八重山毎日新聞社
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陽春4月。青空にあかようら(デイゴ)の花が…

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 陽春4月。青空にあかようら(デイゴ)の花が深紅に燃え、1年で最もすがすがしいうるずんの季節を祝福している。新1年生には、わくわく、どきどきの時期だろう。親御さんや周囲の喜びはいかばかりか。8日は入学式▼一方で八重山の島々では「十五の春」や「十八の春」は宿命である。島外への進学や就職あるいは1人暮らしなど、初めての環境に大きな期待や不安もあるだろう▼長年勤めの定年退職者を見送った後に、新採用のフレッシュマンが職場に活気をもたらすのもこの時期。人事異動の時である。昇進がある一方で、望まない地への転勤など悲喜こもごもだろうか。禍福はあざなえる縄の如し。組織の人心一新に人事はつきもの▼新1年生から退職者まですべての世代に共通するのは、新しい環境に正面から向き合い早く慣れること。歩こう、前を向いて。それぞれの場で一人一人が輝こう。「1億総活躍」などと、誰に言われなくとも▼やがて、百合の純白が新緑の野山を鮮やかに彩れば、もう若夏。追いかけるようにさみん(月桃)が咲き、こっかあら(アカショウビン)が山に鳴く▼この時に縁あって本欄を担当することとなった。日々移ろいゆく八重山の世相、時事などさまざまな事象に心配りつつ、日々の紙面にお伝えしたい。(慶田盛伸)


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