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Channel: 八重山毎日新聞社
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自転車で巡る島内観光 「島じてんしゃ」で宿泊型ツアー

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自転車ツアーに向けて「島じてんしゃ」を整備するJoseph Kuosac石垣オフィス管理者の奈須なおきさん=29日午後、市内登野城

 30日から再開する中華航空(チャイナエアライン、本社・台北市)の台北—石垣直行便に合わせ、台湾の自転車メーカー「Joseph Kuosac」(ジョセフ・クゼ)(JKO、本社・新北市)が自社のハイスペック自転車「島じてんしゃ」で島内を巡る宿泊型観光ツアーをスタートする。同社石垣オフィス管理者の奈須なおきさん(42)は「石垣の自転車観光は国内外の観光客から需要があり、市場価値は高い。他社メーカーも参入を狙っている」と評価している。(砂川孫優記者)

 JKO社は、昨年2月に自転車観光ツアーと日本での販路拡大を目的に石垣オフィスを国内で初めて開設。中華航空の運航再開で台湾からの観光客を取り込もうと、コース設定やツアー用自転車の開発・製造を進めてきた。

 ツアーは市街地から川平、伊原間を2泊3日で巡る約120㌔のコース。地元ガイドが先導して各地を案内し、宿泊は地域の民宿を利用。受け入れ人数は最大20人で、価格は1人約7万円。

 「島じてんしゃ」は、同社独自の理論に基づいた「Bike Fit System」を使い、身長に合わせたフレームやパーツで長時間乗っても疲れにくいミニベロタイプ5種類、計100台を用意した。

 石垣仕様として、塩害対策や10段階ギア、前後輪にディスクブレーキなどを採用。一般販売価格は約25万円。

 30日の運航再開初日は、台湾人観光客11人が予約し、初年度は750人のツアー客を目指す。

 新たな観光商品について、市観光交流協会の高倉大事務局長は「島内を自転車で散策するツアーは、増加傾向にある欧米からの観光客に人気となる。自転車観光の需要は高いので、今後はサイクルロードの整備が必要になる」と話した。

 ナイトツアーや、大手旅行会社とタイアップした企画や売り込みを計画している奈須さんは「素晴らしい自然環境を持つ石垣で自転車観光をビジネスとして確立したい。今後はレンタサイクルも行い、国内外観光客に対応したい」と語った。


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