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与那国 陸自沿岸監視隊が発足 施設新設は復帰後初

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小川清史西部方面総監から隊旗を受け取る塩満大吾監視隊長(右)=28日午前、与那国駐屯地内

 【与那国】陸上自衛隊の沿岸監視隊が28日、南牧場内にある駐屯地で発足した。県内での自衛隊施設新設は復帰後初めて。小川清史西部方面総監が同日午前、駐屯地内で塩満大吾隊長に隊旗を手渡し、正式に編成された。監視隊は160人規模。久部良と祖納で整備中のレーダーなどを使って沿岸の艦船、上空の航空機などを監視していくという。駐屯地内の施設はまだ出来上がっておらず、4月24日に開設記念行事を行う。

 監視隊は警備小隊、通信情報収集小隊、後方支援隊、会計隊、レーダー班、監視班などで構成される。

 隊旗の授与式は駐屯地内で小銃や拳銃を所持した隊員らを集めて行われ、小川総監は「南西諸島に強固な防衛体制を構築することはわが国の防衛の意志を示すものだ」と式辞。良き隣人として地域との信頼関係を築くことも要望した。

 塩満隊長は報道陣に「わが国周辺の警戒監視と各種事態の抑止と対応のために部隊が新編されたことは有意義なこと」と話した。

 町出身の前楚晃潤3曹(34)は「出身者の隊員として誇りと自信をもって任務にまい進したい」と抱負。自衛隊配備問題をめぐって地域が二分された状況について「地域との交流、地域への貢献が必要だと感じている」と述べた。

 隊旗の授与式には外間守吉町長、糸数健一町議会議長、与那国防衛協会の金城信浩会長らが招かれた。同協会は同日夜、比川の町離島振興総合センターで隊員と町民との交流会を開き、隊員を歓迎した。


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