障がいのある四女、ゆきのさん(10)に合った放課後児童クラブを探している内に自分で作ってしまった女性がいる。石垣市登野城の竹内妙子さん(50)だ。これまでいろんな児童クラブにゆきのさんを通わせたがなかなか合わず、「ないなら作っちゃえ」と一念発起。昨年10月、運営管理を行う一般社団法人「一歩」を設立し、石垣市登野城で「とのしろ学童クラブ」の開所に向けて準備を進めている。25日からは試行的に預かりをスタートさせ、4月2日に開所式を行う。竹内さんは「まずは場所や雰囲気を見てもらい、子ども本人が来たいなと思ったら申し込んでほしい」と呼びかけている。(松井弥恵子記者)
市青少年センターの市子ども若者相談員も務める竹内さんは引きこもりやニートなどへの支援も行っており、「小学校時代の子育てはとても大事。親が子どものためにと働いていても、子どもはその時間は独りぼっち。非行に走るなど悪循環になりがちで、それを断ち切りたい」と話す。
現在、一緒に働くスタッフやボランティアを募集しており、障がいのある子なども受け入れていきたい考えだ。スタッフの新田正美さん(56)は「子どもたちがキラキラ輝けるお手伝いができれば」と意欲。
石垣市学童保育連絡協議会の小底弘子会長は「登野城小から歩いて来られるというのは最高。子どもたちが思いきり遊べて勉強もできる1番の場所になると思う」と期待する。
自宅隣の建物を同学童クラブのために貸している花城善政さん(79)は「三線教室で使っていた場所。有効に活用してくれたらうれしい。ボランティアで三線も教えたい」と笑顔で語った。
同クラブは平日は下校時から午後6時、土曜日は午前8時から午後6時まで。1時間につき300円で同8時まで延長できるほか、早朝7時から同8時まで預かることも可能。対象は小学1年から6年生。定員は30人。
利用料は月額1万5000円(おやつ、教材費込み)で、入会金は1万円。寄付や要らなくなったピアノなども募っている。問い合わせは竹内さん(87-6343、090-6859-5202)。