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自主防災会の役割重要 災害に強い地域づくりを

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北部地区防災フェアで、防火水槽から小型ポンプでくみ上げ、消火する訓練を行う石垣市消防団第8分団のメンバーら=20日午後、伊原間公民館前

 自助、共助、公助の連携と自主防災力の向上を目的とした北部地区防災フェア(主催・石垣市消防署伊原間出張所、市消防団第8分団)が20日午後、伊原間公民館で行われた。同地区での防災フェアは2013年以来2度目。北部地区13自主防災会のメンバーや住民らが参加し、訓練や実験、展示、講演などを通して防災の知識と技術を学んだ。

 伊原間出張所(黒島智幸所長、9人)は、昨年7月から1班2人の3交代制から1班3人体制に移行したことに伴い、救急搬送業務を単独で行えるようになったが、本署の救急車に患者を引き渡す従来のドッキング方式に比べ、出張所の隊員が不在となる時間が長くなっている。このため、空白時間に対応する消防団や自主防災会の役割が重要視されているという。

 フェアでは自主防災組織の放水体験、公民館女性部の炊き出し訓練、女性をメンバーとする消防団第4分団の防災教室などが行われ、各防災機関による展示もあった。

 北部地区の消防団第8分団(辻輝明団長、19人)は、伊原間出張所の職員が救急搬送業務で不在となった場合に備え、防火水槽から小型ポンプで水をくみ上げて消火する訓練を実施。

 辻分団長は「出張所が病院に搬送している間に火災が発生することも想定され、分団としても対応できるよう準備しておかなければならない。(市街地から遠い)北部地区では特に団員を増やさなければならない」と気を引き締めた。

 伊原間の自主防災会長を務める多宇司公民館長は「初めて見る資機材もあった。高台に避難する訓練は行っているが、資機材を体験するよい機会になった」と話した。

 黒島所長は「今後も積極的に訓練に参加してもらい、災害に強い地域づくりに努めたい」と語った。


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