平得大俣地区への自衛隊配備計画に反対している開南公民館の川平重治館長と嵩田公民館の金城哲浩館長、於茂登公民館の嶺井善館長は4日午前、石垣市議会の知念辰憲議長に同地区への自衛隊配備計画の中止を求める陳情書を提出した。
市議会は7日の本会議で総務財政委員会に付託し、審議する見通し。
3公民館は来週にも中山義隆石垣市長に要望書を提出し、同地区への配備反対の意思表示を防衛省に対して行うよう求める考え。
陳情は①市への説明なしに一方的な現予定地選定の反対②地域特産や畜産への影響による後継者不足と地域衰退③有事の際で標的となる恐怖と不安④市民の飲料水や河川の水質と水脈への影響⑤自然環境や希少動植物への影響の懸念⑥台湾中国からの観光客の減少―などを訴えている。
知念議長に陳情書を手渡した嶺井館長は「この問題で地域住民の関係もギクシャクしている。新空港建設問題みたいになる」と話した。知念議長は「皆さんが納得できる結論が出るように議論したい」と述べた。
陳情書提出後、川平館長は「一人でも多くの議員がこの問題を理解してよく考えて審議してほしい。われわれは大事な局面を迎えている」と訴えた。