石垣市の2016年度一般会計当初予算案は総額267億6760万円と前年度に比べて約7億円(2.7%)の増額編成となり、4年連続で過去最高額となった。子ども子育て支援制度の事業費が大幅に伸びていることなどが主な要因。市は29日に開会する市議会3月定例会に新年度予算案など35議案を上程する。市立図書館視聴覚室で23日午前、議案説明会があり、新年度の予算概要を説明した。
歳入のうち、市税や使用料・手数料、繰入金などの自主財源は70億6000万円で歳入全体に占める自主財源比率は26.4%。市税は49億6418万円で同2億2064万円(4.7%)増。財政調整基金や減債基金からの繰入金は10億3013万円と同3億9788万円(62.9%)増となった。
地方交付税や国庫・県支出金などの依存財源は197億8000万円で歳入全体の73.6%を占める。地方交付税は67億612万円で同2億9078万円(4.2%)減。国庫支出金は48億5972万円で同5億5295万円(12.8%)増。県支出金は50億3479万円で同9473万円(1.9%)増。
歳出は、民生費が115億9148万円で同16億8455万円(17.0%)増となり、全体の43.3%を占めている。生活保護や障がい者・高齢者に対する扶助費や子ども子育て支援制度の事業費が大幅に伸びたことが主な要因。
教育費は31億7461万円で同3億7138万円(10.5%)減額となっているが、登野城小学校校舎新増改築事業に10億5000万円余りを計上していることから、2番目に大きな額となった。
土木費は24億5537万円で同4億2342万円(20.8%)増。南ぬ島石垣空港国際線ターミナルビル改修に向けた事業費に1億8000万円余りを計上している。