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久宇良公民館の修繕完了 市の補助金300万活用

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修繕後の公民館。新築同様に生まれ変わった(上)=2月12日午後、久宇良地区
修繕前の公民館。老朽化が著しかった(下)=2015年5月10日午後、久宇良地区

 老朽化が著しく、地域の活動拠点として機能していなかった久宇良公民館はこのほど、石垣市の補助金300万円を受けて修繕され、新築のような施設に生まれ変わった。久宇良地区は10月27日、1956年の入植から60年の節目を迎える。記念式典は同月下旬に行うことになっており、住民は「これで安心して入植記念日を迎えられる」と喜んでいる。

 旧公民館は鉄筋コンクリートブロック造りで1972年の復帰以前に建築されたもの。建物自体の強度は保たれていたものの、コンクリートが剥がれるなどしていたほか、ガラス窓が台風が飛ばされて雨戸しかなく、床板が多数抜け落ちて使えない状態となっていた。

 13世帯と世帯数が少ないため自己資金では修繕ができず、市に支援を要請していた。

 市は昨年9月、公民館建設補助金制度を活用、補正予算に補修費300万円を盛り込んでいた。同制度で補修費を出すのは初めてで、市は、公民館が市の防災計画で一時避難所に指定されていることから、緊急性が高いなどと判断した。

 市は床を解体してコンクリートの土間で底上げし、アルミサッシの防風戸、網戸を整備した。公民館はクッションフロアをコンクリートの床に貼り付ける作業を担ったほか、自己資金でペンキ塗装、電気配線なども行った。地区外の出身者も手伝いに訪れた。

 村山雅庸館長(42)は「正月にはここで新年会ができ、内地から来た2世、3世も喜んでくれた。集まる場所ができてよかった。子どもたちも安心して遊べる」と喜ぶ。

 比嘉靖弘さん(70)は「まるで新築と一緒。自慢できる公民館になった。公民館活動も安心してでき、入植記念の式典も開催できる。市民や石垣市に感謝したい」と話している。


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