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自然保護条例を改正 竹富町

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自然環境保護条例の改正についての説明会=9日午後、竹富島まちなみ館

希少動植物の保全強化へ

 

 【竹富】西表島を含む「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に向けた竹富町自然環境保護条例の改正についての住民説明会が9日午後、竹富島まちなみ館で始まった。11日までに6カ所で予定されている。改正条例では希少動植物や外来種などのリストを挙げ、規制内容を強化していく。参加者からは「規制することで地域住民が不便になることがないようにしてほしい」との要望があった。条例の改正案は9月定例町議会に上程する予定。同日は小浜島でも説明会が開かれた。

 「奄美・琉球」の世界自然遺産登録は、西表島と沖縄本島、奄美大島、徳之島の4島が範囲。環境省那覇自然環境事務所では最短で2018年の登録を目指している。

 同町では1996年3月に自然環境保護条例を制定したが、保護区など具体的な指定がされず、実質的な運用がないまま20年が経過。2013年に西表島が世界自然遺産の候補地に選定されたことで、町内各島の野生動植物の保全を重要視する機運が高まり、条例改正が進められている。

 条例では特定希少野生動植物の捕獲や採取、殺傷、町内各島からの搬出や販売、譲渡などのほか、生息地などでの建築物の新築や土地の造成、土石の採取、水面の埋め立て、木竹の伐採などを行う場合は町長の許可が必要となる。

 違反した場合は罰則の対象となる。罰則規定は検察庁などの関係機関と調整し、決定する。

 説明会で住民から「御嶽内の樹木など希少な動植物以外も保護できないか」などの意見があった。

 今後は説明会や「特定希少野生動植物種」、「指定外来生物種」の選定、パブリックコメントなどを行い、町議会に上程する。

 住民説明会の日程は次の通り(鳩間島、波照間島は調整中)。

 ▽10日=黒島(午後1時半)、西表東部(同7時半)▽11日=船浮(同1時半)、西表西部(同7時半)。


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