石垣市が計画する登野城地区魚類養殖場背後地と国道バイパスをつなぐ登野城漁港内道路は、真栄里緑地にかかる箇所での整備がようやく始まる見通しとなった。緑地内に計画されている道路用地は都市計画法に基づき除外しなければならず、市が現在、変更手続きを行っている。順調にいけば2月下旬に決定する。これを受け、3月末までに接続道路を整備、開通させる予定だ。
水産課の登野城漁港漁村再生計画事業の一環として整備されるもので、事業着手から7年目にして完成する。同課によると、港湾区域の編入、保安林の解除、緑地の変更など個別法をクリアする手続きに時間を要したという。
同道路周辺には八島小、あまかわ幼稚園、住宅、ホクガン石垣工場などがあり、車両が国道バイパスに出るためには通学路を通行しなければならない。接続道路が開通すれば交通量が減少し、児童の交通安全にもつながりそうだ。住民からも早めの接続を望む声が上がっていた。
漁港内道路は総延長215㍍で幅員は9㍍(片側歩道2㍍)。70㍍は完成しており、残る区間の工事を進めている。このうち緑地を通過する区間は約40㍍。
真栄里緑地は1977年2月10日、防潮を目的に約4.4㌶が都市計画決定された。今回の変更手続きで、接続道路にかかる0.09㌶を除外する一方、道路沿線に同面積の代替地を確保し、緑地として整備する。
都市計画変更案は21日から27日まで市役所(市政情報センター、都市建設課)、市立図書館、市健康福祉センターで縦覧される。市ホームページにも掲載されている。この間、意見書を受け付けている。