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Channel: 八重山毎日新聞社
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読者の皆さんは、新聞社に整理記者という…

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 読者の皆さんは、新聞社に整理記者という職種があるのをご存じだろうか。多種多様な情報が詰められた新聞に接しても、それを製作する整理記者を知っている人は少ないように思われる▼編集部と通信社から出稿される多くの記事や写真の中から、どれを第1面のトップに据え、社会面の読み物は、4段扱いにするのは、どの記事をボツにするのか。その日のニュースの量などを念頭において価値判断する▼そして記事にふさわしい正確で魅力的な見出しを考え、読者の視覚に訴えるようなレイアウトに頭をめぐらす。仕事は地味だが、与えられた役割は大きく、紙面の最終確認者である責任は重い▼最初の読者である整理記者は、ニュースの”料理人“であり、”演出家“であると表現される。編集部の記者が日々の地道な努力で書いた記事を、生かすも殺すも整理記者次第といえる▼仕事をする上では広く浅く、もの事を知りなさいともいわれる。ニュースの価値は動き、その日その日によって違ってくる。どんなニュースに接しても、価値判断がスムーズにできるであろうということから出た言葉なのだろう▼読者に新聞を読ませたい。記事の内容を含めて第一歩となるのが、目に飛び込み引きつける新鮮な見出しである。その見出し物語については次回で紹介したい。(鬚川修)


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