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3月までに整備着手 西表製糖

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現在の工場で最後の操業を行っている西表糖業の製糖工場=12日午後

 竹富町内3製糖工場の施設更新を進めてきた町農林水産課(野底忠課長)は3月までに、西表製糖工場の改築に着手し、12月までの完成を見込んでいる。これで小浜、波照間に次いで町内3製糖工場は新しくなる。町は2010年度から県含みつ糖製糖施設近代化事業を導入、西表製糖工場の完成で総額約68億円をかけた事業が完了する。

 町内で稼働する波照間、小浜、西表島の製糖工場は施設の老朽化が進んでいたため、町は小浜島から順次、整備に着手。波照間島製糖工場は15日に落成式が行われ、18日から操業が始まる。西表製糖は年度内に整備工事の入札を行う。

 小浜製糖は、総事業費16億円をかけて1日当たり従来の原料50㌧を処理できる施設に更新、波照間製糖は26億円で原料処理量を100㌧から130㌧に拡大した。西表製糖も当初予算額26億円で80㌧から100㌧に増やす計画だ。

 西表糖業(金城一夫代表)で、現施設での最後となる操業は、昨年末から開始、3月中旬には終了する。町は操業が終わり次第、工事に着手したい考えで、工事契約に向けた作業を進める。

 工場の従業員らは「施設が新しくなるのはうれしいのだが、小浜も波照間も改築しており、このような工場は、もうなくなっていくのかと思うと少し寂しい」「昔はもっと煙突が高かった」などと感慨深げに話していた。


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