現職の中山義隆氏(46)と前職の大浜長照氏(66)が立候補を予定している石垣市長選(2月23日告示、3月2日投開票)では、市議会議員21人の動きも注目されている。現段階で与党は12人のうち9人が中山氏、野党と中立系は9人のうち7人が大浜氏をそれぞれ支持している。
与党は自民党石垣市支部に所属する仲間均、伊良皆高信、上門孝子、仲嶺忠師、石垣亨、内野篤、砥板芳行、我喜屋隆次、箕底用一の9氏が中山氏を一枚岩で支えると表明。同支部は、後援会事務所とは別に730交差点前で支部事務所を構えている。
野党は革新系の大浜哲夫、池城孝、石垣三雄、宮良操、前津究、長浜信夫氏に保守系の小底嗣洋氏を加えた7人が大浜氏を支援する。
与党では公明石垣の大石行英氏と平良秀之氏、1人会派の石垣涼子氏、中立系では松川秀盛氏、知念辰憲氏が対応を決めていない。
公明は前回の市長選で初めて自民党と連携、中山氏も近く推薦を依頼する。ただ、米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、公明党県本が反対し、名護市長選での自主投票を決めた。中山氏が事実上、辺野古移設を容認しているため、影響を指摘する声もあるが、公明関係者は「辺野古移設問題だけで石垣市長選の対応を決めることはないだろう」と話す。
一方、大浜氏は昨年11月30日の市観光交流協会創立50周年祝賀会でのあいさつで、創価学会の池田大作名誉会長の先見の明をたたえる発言をするなど、公明支持者を取り込みたいとの思惑がある。関係者には「名護市長選で反対する現職が勝てば、石垣市長選にも良い影響が出るのではないか」と期待する見方もある。
態度を決めていない他の議員は「まだ両氏のスタンスがはっきりしないので」「政策を見極めてから判断したい」などとしている。