2000年に制定された国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動させたハッピーマンデー制度以前は、成人の日といえば1月15日だった。中高年にはその思いが強いだろう▼現在は、1月の第2月曜日が成人の日である。県の発表によると今年、八重山3市町では石垣市で515人(前年比156人減)、竹富町44人(同2人減)、与那国町20人(同2人増)が晴れて大人の仲間入りを果たした▼20歳を迎えた若者たちは、一人前の社会人としてこれからの人生を歩んでいく。めでたくもあり、緊張もあると思う。成人者の権利である選挙権も与えられ、石垣市では3月2日投開票の市長選で最初の一票を行使することになる。有権者として一票の重みを自覚し、自由な意思に基づく投票を望みたい▼人の人生の中で20歳は一番エネルギーにあふれ、夢をみる世代である。友人との付き合いにおいては、同世代のみでは視野がおのずから狭まる▼若者らしく広く外へ目を向け、さまざまな文化を吸収して海外で活躍、古里へUターンするもよしである。自分を磨くチャンスを世界の舞台でみつけてほしい▼時代を担う意欲を持った若者の力が、八重山の未来を築くことになる。社会の一員としての義務と責任、大きな可能性を秘めた新成人の門出を祝福したい。(鬚川修)
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