【竹富】日本製紙連合会が主催する第10回手づくり絵はがきコンクールで竹富小学校(前上里徹校長、児童28人)が県内で初めて最優秀賞に輝いた。作品は全児童が牛乳パックを使ってリサイクルはがきを作り、「夏休みの思い出」を描いたもので、15日午後、同校体育館で行われた伝達式では表彰状を受け取った後、児童らが思い思いに描いた作品を手に最優秀賞の受賞を喜んでいた。
同コンクールは「夏休みの思い出」をテーマに、牛乳パックを漉(す)いたはがきサイズの紙を使用し、テーマに沿って手書きで描いた作品を募集するもので、全国の153団体と個人から1787点の応募があった。竹富小は全校児童28人が夏休み期間中に作品作りにに取り組んだ。
伝達式で同連合会の上村国英調査役は「紙は分別して回収すればリサイクルして新しい紙を作ることができる。皆さんの作品は実際にリサイクルを体験し、紙パックから苦労してはがきを作った思いが伝わる作品だった」と述べ、児童代表の内盛朱里さん(6年)に表彰状を手渡した。
スイカを食べている様子を描いた内盛さんは「紙作りは面白かったが、出来上がった再生紙がでこぼこだったので絵を描くのが大変だった。最優秀賞には驚きました」と感想。
上野虹紀さん(5年)は「初めて再生紙を作ったが、牛乳パックを水につけて、表面のビニールをはがしていくところが難しかった。入賞してうれしい」と話した。
前上里校長も「子どもたちの取り組みを見ていたが、最優秀賞に選ばれるなんて、全然思っていなかったので驚いている。担当の教師がうまく指導してくれたおかげだと思う」と話した。