大型で強い台風９号は９日午後６時現在、石垣島の東約４１０㌔の海上を１時間におよそ２０㌔の速さで北西に進んでいる。石垣島地方気象台によると、台風は１０日午前６時ごろに石垣島に最接近し、同日夕方以降に暴風域を抜ける見通し。石垣島地方には９日午後４時７分に暴風警報が発令された。与那国島地方は暴風域に入らない見通し。離島航路は始発から全便欠航。空の便はピーチ・アビエーションを除く４社で計４３便が欠航、３３００人余に影響が出た。離島航路は１０日も全便欠航、航空５社は欠航や遅延、条件付きの運航を予定している。
台風の中心気圧は９６０??、中心付近の最大風速は４０㍍で最大瞬間風速は５５㍍。中心から半径１９０㌔以内は風速２５㍍以上の暴風域、中心の東側６５０㌔と西側５００㌔以内では風速１５㍍以上の強風が吹いている。
台風は石垣島を暴風域に巻き込みながら北西に進み、１０日午後６時には石垣島の北北西約２８０㌔付近に達する見込み。
台風の接近に伴い、石垣島では１０日未明から同日夜遅くにかけて１時間に５０㍉の非常に激しい雨が降る恐れがあり、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要。１０日午後６時までの２４時間雨量は多いところで２００～３００㍉を予想している。
沿岸の海域は１０日にかけて猛烈にしける見込みで、暴風や高波に厳重な警戒が必要。
一方、路線バスは一部で９日夕方から運休。１０日は暴風警報解除後、運行を再開する見通し。農作物への被害も予想される。