西表糖業(金城一夫社長)は9日、一部の黒糖製品に微量な金属粉(亜鉛・銅)が付着しているのが発見されたとして、2014/15年期操業で製糖した黒糖の小袋を自主回収することを発表した。現段階で健康被害などの報告は入っていない。回収量は、流通している250㌘入り小袋2万2500個。問屋を通じて製菓業者などに卸した15㌔入りの業務用製品も回収する。
同社によると、金属粉が付着した原因は調査中だが、黒糖を成型する過程で接触する機械が摩耗し、金属粉が製品に付着したとみられるという。
同社は、製造工程でも製品の検査を行っているが、微量だったことから工場の検査では確認できず、取引先の業者が黒糖を加工する際に金属粉の付着を確認、同社に報告した。
同社は「異物混入や健康被害の申し出はないが、万全を期すために自主回収させていただくこととなり、関係者に多大なご迷惑をおかけすることに深くおわびしたい」としている。