八重山福祉保健所の口腔(こうくう)ケア研修会が10日夜、石垣市健康福祉センター2階視聴覚室で開かれ、老人介護施設や歯科保健医療関係者など約100人が参加した。
研修は誤嚥性肺炎を予防し、口から食べるために必要となる適切な口腔ケアの方法を学ぶことが目的。
研修では、特定医療法人アガペ会・北中城若松病院お口のリハビリ課の久場島利美子主任が「最後まで口から食べるために〜口腔ケアのテクニック〜」と題して講話し、認知症高齢者や開口困難な患者への口腔ケアの方法、誤嚥性肺炎の仕組みなどについて説明した。久場島主任は、口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防だけでなく、口を動かすことで脳を活性化し、食べる楽しみを持たせ、自分で箸やスプーンを使うことで、手指の運動や各種機能の維持・向上にもつながることを強調。「施設の入所者や患者さんのためにも適切な口腔ケアを学んでほしい」と話した。